2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『コラテラル』を観る

映画『コラテラル』を観た。 トム・クルーズが初の悪役を演じるということで、楽しみにしていた。 とはいえ、トム・クルーズは俳優としてそんなに好きではない。 でも、彼の役者という職業にかける情熱は伝わってくる。 プロ意識がすごいんですってね、あの…

ありがとう

毎年10月も終わりになると、「あと今年も2か月か」と思い、 1年を振り返る。「あと2か月も」と思う人もいれば、ぼくのような 人もいるわけだ。 今年はほんとによく活動した年だった。 仕事もそうだったが、プライベートが充実していた。 まず家でじっと…

真夜中の人生相談

午前0時。ケータイの着メロにしている『主よ人の望みの喜びよ』 が静かになりはじめた。 大学時代の友人からの電話だ。 来年の春に結婚式を挙げようとしている彼は、一通り世間話をしたあと、 仕事のことや親やきょうだいのことについて、語りはじめた。 家…

屋根裏に住む男

昨日も書いたが、映画とか小説になるようなミステリーが 本当に現実にもあるのだということを痛感させられる話を聞いた。 ある28歳の青年が幼少のころ、父方の故郷である山口県のある島に、 父親とともに帰省したときのことだ。 父の実家は古い日本家屋だ…

すれ違う男

こんな映画はどうでしょう? 「毎朝、最寄り駅まで歩くみちすがら、いつもすれ違う男がいる。 いつも同じ場所で、同じ時間に、同じようにすれ違う。一度だけ 帰りの電車でその男とすれ違った。その男は『私』とは逆に、 朝その駅に降り、何か仕事をするなど…

泣かせるなよ

その会社は大手企業ではない。中小零細企業だ。 だが、モノをつくっている。 モノをつくるから、いろんな人に協力してもらわなければならない。 大手企業の仕事も中小企業の仕事も請け負うが、 その会社からも仕事を発注する。つまり中間で仕事をしている。 …

リーシャーッタ!

このタイトルを見てピンとくる人はまずいないと思う。 これはジャンケンをするときのかけ声なのだ。 ぼくの地元の岡山県のある地域では、確かにこういう かけ声でジャンケンをする。 正確には、「りぃしゃあたぁ」と微妙な抑揚をつける。 ちょうどミ、ファ、…

『天国までの百マイル』を観る

こういうのに弱いんですよ。 作家の浅田次郎氏の原作、『天国までの百マイル』という映画を観た。 あらすじを一行で書くとこうなる(以下、ネタバレあり)。 バツ1のダメ男が、心臓を患っている母親を病院まで100マイル搬送する話。 このダメ息子(やっ…

ママカリの知名度

岡山県の名産に「ママカリ」というやつがある。 岡山県出身のぼくでさえ、「ママカリ」の存在には 10年前東京に来てから気づいたというのに、 他府県の人は結構知っているんですね。 「あー、なんか魚のやつでしょ」と言う人がいる。 そのとおりだ。 なん…

プロ野球の裏金問題

大学生投手に多額の現金を渡したというので、プロ野球球団の オーナーが辞任するということが立て続けに起こった。 食事代とかタクシー代という名目で数十万円だったという。 数十万円って、どんな店でくってんねん、 どんだけ遠いとこに家があんねん、と 関…

死ぬ前に会社を辞めてください

思わぬ訃報が飛び込んできた。 高校時代の野球部の先輩が亡くなったという。 1年半の間、意識不明の状態であったらしい。 彼が勤めていた会社にもといた友人から 激務の様子を聞いていたので、過労死という 言葉がすぐに浮かんだ。 その友人の話では過労死…

追憶のエレベーターアクション

同年代でファミコンの話をすると異常に盛り上がる。 で、このほどNTTコミュニケーションズから、なつかしい昔の ゲームができる「なつゲー」というサービスが登場した。 パソコンで80年代のファミコンソフトが遊べるのだ。 で、少年時代のぼくがハマッ…

「うちのカミさんがね」

「うちのカミさんがね」 刑事コロンボが相手を油断させるときに決まって使う常套句だ。 うちのカミさんの話をするときに、あえてマヌケな話をする ことで、親近感を持たせて、ポロっと新証言が出てくるように 誘導するわけですな。 日本でも同じような使われ…

囲碁棋士の年齢制限

聞いた話によると、プロ囲碁棋士になるための試験に 年齢制限が設けられたらしい。 何歳だか知らないが20代後半になると、 試験さえ受けられなくなったようなのだ。 こういう話を聞くと、とても残念に思う。 なんで年齢によって区切る必要があるのだろう。…

「クマの逃走」

各地でクマが出没している。どうも今年の多かった台風のせいで 食糧となるどんぐりなどの木の実が落ちたせいだという。 たぶん町中に出没したクマたちは、山を「クマなく」歩いて それでも食料が足りなかったのだろう。 クマは町中の柿を食べたいのだ。 ニュ…

大人ってなんだ!?

「昔は29歳ってすごい大人だと思ったけど、いまなってみると、 ぜんぜん子供だね。中学生のころから変っていない気がする」 という人がよくいる。 ぼくはそろそろ30歳になるが、30歳ってもっと子供かと 思ったけど、結構な大人になったなと思う。 彼ら…

着る服はローテーション

ファッションという言葉が嫌いだ。 おしゃれという言葉が嫌いだ。 いや、嫌いというのは間違いだ。 興味がないというのが正しい。 よって毎日、おしゃれとは程遠い格好で過ごしている。 平日の5日間はきっちり「ローテーション」を守っている。 シャツにネ…

新幹線でカンヅメになりたい

今年はことのほか台風が多いため、交通機関に支障をきたす。 新幹線が止まると、よく疲れきった乗客たちの表情がテレビに映る。 「出張で東京まで帰るとこなんですが…。疲れました…」 といった具合だ。 場合によっては、新幹線の中で夜を明かすということが…

声優という仕事

アニメ映画で俳優が声優をやっていることが多い。 そればかりか、実写でも海外作品の吹き替えに俳優を使うことがある。 顔の見えない声優よりも顔の見える俳優のほうが、 興行成績がよくなるからという理由がひとつあるだろう。 話題づくりには知名度のある…

立ち食いそばの風景

ぼくはよく立ち食いそばを食べる。「立ち食いそばを食べる」といっても 「立ち食いそば」というメニューがあるわけではなく、ここでは 「立ち食いで食べるそば」を意味する。 英語でいうと、Standing SOBAということになろうかと思う。 ぼくは大学生のころか…

フランスの情熱

ラジオでおもしろい話を聞いた。 先進諸国ではフランスが最も年間セックスの回数が多いのだそうだ。 年間167回だという。 一方、日本は最も少なく43回だったか、それぐらいだという。 日本は避妊具では世界一の品質を誇っているというのに、皮肉な話だ…

書類の山

うずたかく積み上げられた書類の山。 私の仕事場のデスクにはそんなものがある。 昔よくマンガとか安っぽいドラマで、忙しいサラリーマンが 同じようにデスクの書類の山にうずもれている画があった。 自分が仕事をはじめるまでは「そんなわけあるかい!」 と…

めざせ、センバツ!

大学時代の友人が勤める高校野球チームが県大会に優勝し、 近く関東大会で、甲子園を目指す。 現在彼は28歳で非常勤講師のかたわら、コーチとして教え、 将来の監督候補として修業中だ。 関東大会は東京都を除く、7県から15チームが参加し、 30日から…

10月の雨

雨がこの季節にこれだけ降るというのは珍しいんじゃないだろうか。 雨は格好の舞台装置として、映画や小説のなかで多用される。 雨は、それまでの現実を一瞬にして非現実にする。 人は雨にそうした情緒を感じてきた。 季節の雨を詠んだ短歌や俳句も数多く存…

美女とテトリス

電車で帰宅途中、20代後半とおぼしき女性が、携帯電話で 『テトリス』をやっているのを見かけた。 以前にもキャリアウーマンふうの美女が『テトリス』を やっているのを見かけた。 『美女』と『テトリス』 なかなか筆舌に尽くしがたい組み合わせではないか…

3回戦ボーイの人生を想う

土曜日の夕方、電車に乗っていたときのこと。 隣の車両から男性の声がする。何か叫んでいるようだ。 彼は私たちの車両にやってきた。 浅黒い肌、メガネをかけ、作業用の帽子をかぶっている。 身長は160センチぐらいだろうか。年は70近いはずだ。 彼は座…

田舎の野菜とスーパーの野菜

ぼくははっきりいって、これからの日本は食糧の問題が最も深刻な 問題の一つになると思う。 日本の食物自給率は40%で、先進諸国の中でも図抜けて低いことが よく知られている。 これはよく考えたら非常に大変なことなのだ。 農業事情を考えるとき、政治は…

誰も信じてくれない

箱根に近い、湯河原温泉のとある宿に泊まったときのこと。 そこは6人まで入ることができる部屋で、1泊1万8000円。 つまり1人3000円ほどで素泊まりができる。 さて、素泊まりなので、夕食をとろうと、温泉街に繰り出す ことになった男3人。 どう…

カラオケで歌う曲

あのね、カラオケの時期ってありますね。 あるときはめっさ行くのに、あるときになると ぱったり行かなくなって、2,3年たったりとか。 ぼくの感じでいうと、大学1、2年のころはよく行ったですね。 そのあと、3、4年になるとあんまし行かない。 そのあ…

看護師という仕事

友人に看護師の女性が何人かいる。 彼女らは重篤な患者や救急の患者を診ている。 話を聞いていると、絶対にマネしたくないほど過酷な業務を 毎日つづけている。本当に頭が下がる。 そんな彼女らもやはり人間だ。 医療関係者にとって人の死は日常であり、 そ…