2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「わからなかった」ってどうなのか 

昨年、フリーランスや小規模事業者に持続化給付金を 給付する制度があった。 ここ半年で不正受給が次々に発覚している。 そのときに当局が言っていたことがおかしい。 返還すればおとがめなし、ということだった。 不正受給で大学生が多く逮捕されている。 …

リセット言葉 

『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』 というタイトルの本がある。 おもしろいタイトルだなと思いながら、開いたことはなかった。 どうやらこれはリセット言葉らしい。 不満なことが起きたら、ワードを思い出すことで 自分のメンタルをケアするわけ…

ラグビーの外国選手評の違和感 

ラグビーの国内最高峰リーグ・トップリーグが開幕して 1か月以上経過した。 よく知られているように、トップリーグには世界中から世界の トッププレイヤーが参加している。 2019年のW杯で優勝した南アフリカの選手はもとより、 ニュージーランド、オース…

過剰な忖度しない

昔、ジャンプという漫画雑誌にメカドックというタイトルの マンガが連載されていて、よく読んでいた。 主人公・風見たちメカドックに勝負に負けた那智が加入する。 那智は客に対して過剰なチューンナップを施す。 それが風見たちには気に入らない。 危険だと…

自分の中の差別心との付き合い方 

職業柄、差別についてはことあるごとに実地で学んできた。 差別表現をすることは命取りになるからね。 その一方で、言葉狩りみたいなことも目にしてきた。 ある差別の意味を含んだ言葉を使わないようにした結果、 別の言葉が差別の意味を含むようになる場合…

どうしても出てこない名前 

先日、久しぶりに外出した先で知人に会った。 以前所属していた会社と同じフロアーに入っていた会社のボスである。 会社には15年所属していたから忘れようがない。 挨拶して何の世間話もなく、別れた。 だが、まいったことに名前が出てこない。 いくら考え…

至高の体験「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」 

以前、あるお坊さんの本をつくったときにそのお坊さんが 教えてくれたのが「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」という施設です。 東京の神宮外苑にあるこの施設では、真っ暗闇の中で視覚以外の 感覚を頼りにさまざまなプログラムを体験できる。 一寸の光もない…

便利だが儲けはあるか 

あのAmazonペイって便利ですね。 Amazonペイは、ネット通販サイトで、決済システムだけを アマゾンで借りて決済することができる。 ネット通販サイトをつくっている会社では、決済システムを 自前で構築する必要がなくなるし、購入者は いちいちカード情報を…

便利なのか不便なのか 

世の中、便利なのか不便なのかわからなくなることがある。 先日、生命保険の切り替えで健康診断を受けた。 保険会社の書類ってなんであんなに厳密なんでしょう。 健康診断の結果の紙がB4だったので、半分ずつB5の紙2枚に コピーして送ったら、「途切れている…

自慢話というものは 

私は自慢話を聞くことがあまりない そう思っていた。 だが、そうではないらしいことに最近気づいた。 Aさんの話を私とBさんと一緒に聞いたのが、Bさんは 「自慢話に聞こえる」というのだ。 私はそのように聞かなかった。 どうやらBさんはAさんと趣味嗜好が似…

「ブタ」と「デブ」の使い分け 

「容姿侮蔑発言」で思い出したのが、関東と関西の違い。 関西では太っている人に「ブタ!」というのは愛情のある 言い方なのだそうだ。 ところが、関西で「デブ!」というと、侮蔑発言になって ケンカになるのだという。 これが関東になるとまったく逆になり…

体調不良はサイン

現代人は自分の心と体の状態を把握することが苦手で、 自分の心身がいまどのようになっているか、わかっていない 人が多いように思う。 その結果、心や体が疲れているのに頑張ってしまって 倒れるまで仕事をしてしまう。 もしくはポッキリ心が折れるまでやっ…

せずにはいられない 

死への恐怖というのは、麻痺したり、忘れていくものだ。 コロナ禍で去年の今頃は有名人が亡くなったりして、 恐怖を抱いた人も多かっただろうが、現在の街への人出を見ると、 麻痺したり、忘れたりした人が多かったのだと思う。 これは人間の自然な心の働き…

「日本の労働生産性は低い」のか? 

「日本の労働生産性は低い」という話はよく知られるようになった。 先進国の中では下から数えたほうが早いとか。 日本は世界第3位の経済大国というが、それは1億2000万人という 世界で10番目に多い人口を有しているからだ。 ところが、一人当たりの労…

背負って歩く 

東日本大震災の被災地へは2011年に2度、訪れた。 一度目は釜石に。 日頃の防災訓練の成果で多くの人の命が助かったことを ありのままに伝える記事を書いた。 二度目は福島に。 被災地で奮闘する自衛隊の若者に、その仕事ぶりと志を 聞いてまわって記事に…

災害は常に想定を超えてくる

岩手県釜石を取材したときに多くの児童生徒が 日頃の防災教育の成果を発揮して、迅速に避難できたことを 取り上げて記事にした。 そのときに釜石で防災教育にあたった群馬大学名誉教授の 片田敏孝先生の言葉で印象に残っているものがある。 「災害は想定が大…

土に返っていく途中 

私は酒にてんで弱いのだが、お酒の発酵には興味がある。 たとえば、日本酒は米と麹でできたものなのだが、 つくる段階で乳酸菌と酵母も参加する。 米の主成分であるでんぷんは、昔は糊として使ったぐらい、 ねっとりと粘着性がある。これはでんぷんがつなが…

コロナ以外に目を向ける

3月7日を待ってはいたのだが。 緊急事態宣言延長のことだ。 さらに2週間、延長されるという。 当初、500人以下の感染者数で抑えられていれば宣言を解除する ということだったらしいが、それが達成されても延長された。 宣言しても感染者数は減っていな…

清酒のはじまり

現在の清酒はどうやってできたのかご存知だろうか。 鴻池という財閥がある。 今は物流事業を中核としたグループ会社を経営している。 この鴻池の中興の祖とされているのが、 新六さんという人で、この人は戦国時代の武将である 山中鹿之助の長男という話であ…

「助け合って生きる」の意味 

「助け合って生きる」とはどういう意味か。 いろんな助け合い方がある。 誰もができるのが、電車で席を譲ったり、落とし物を 交番に届けたりすることだろう。 働けることは、それだけで人の助けとなる。 仕事をすることによって、人の衣食住を満たしたり、 …

山村美紗と西村京太郎 

山村美紗と西村京太郎は、古い旅館を買い取って 京都でお隣さんとして過ごしていた時期があることは よく知られている。 どこにも遊びに出掛けられないので、ご両人が監修した ゲームのクリア動画を見ている。 ご両人のストーリー構成がまったく違ってておも…

脱獄みたいなもの 

フリーランスになるというのは、下水管を通って脱獄するようなもの。 私が15年間の会社勤務の末にフリーになったときにその感覚を覚えた。 取材だったか、打ち合わせが終わって、天気のよい午後。 「これからどうしよう」と考えたとき、 「別に映画を見に…

島国と稲作 

日本人の同調圧力の源は、この島国で 稲作がはじまったころからなんだろうなと思う。 「みんなと同じでなければならぬ」 この発想は稲作の考え方なのだ。 田植えや稲刈りを同じ時期にやらないと異端とみなされる。 同時にやるにはすべての人員の手が必要だか…