新幹線でカンヅメになりたい

今年はことのほか台風が多いため、交通機関に支障をきたす。
新幹線が止まると、よく疲れきった乗客たちの表情がテレビに映る。
「出張で東京まで帰るとこなんですが…。疲れました…」
といった具合だ。
場合によっては、新幹線の中で夜を明かすということがある。
新幹線になることが年に4,5回しかないぼくにとっては
ほとんど人事なので、たまに
「ああいう場面に一度は出くわしてみたいな」と思ったりする。
それで、「いやあ、自然には勝てませんからねぇ」などと、
したり顔で夕方のニュースに出てみたい気がする。
当然、本当にそういう場面に出くわしたら、イライラし、
ストレスはたまりまくり、怒り狂うはずなのだが、
やはりそうしたアクシデントはまだぼくにとっては人事なのだ。
だが、話のネタにはなる。
話のネタになれば、すべてオッケー。なんでも許す。
おもしろければなんでもいいのだ。