リーシャーッタ!

このタイトルを見てピンとくる人はまずいないと思う。
これはジャンケンをするときのかけ声なのだ。
ぼくの地元の岡山県のある地域では、確かにこういう
かけ声でジャンケンをする。
正確には、「りぃしゃあたぁ」と微妙な抑揚をつける。
ちょうどミ、ファ、ソ、ファ、ドという音程である(ウソ)
「じゃんけん」が「りいしゃあ」であり、
「ぽん」が「たぁ」に相当する。
あいこでしょ」は「リーノッタ!」という(ホント)。
あいこが続くと「タッ!」「タッ!」となります(マジホント)。
オーソドックスに「じゃんけんぽんッ!」という場合もあったが、
「りぃしゃあたぁ」がメジャーであった。
世に「グーパーじゃんけん」というのがあるが、
あっちの世界では「グーパーリーシャーッタ!」になる。
あと、手のひらと手のこうでやる「裏表リーシャーッタ!」もある。
関東では「グーパージャス!」とか、「裏表じゃんけんぽん」
と言われている。
そういっている間に調べたら、「じゃんけんぽん」には
「チッケッタ」とか、「イージャンホイ」とか
その地方のよって無数にやり方があるらしいことが判明した。
いろいろ見てると、結構、笑える。
いろいろな地域の出身者が集まると、まずかけ声の統一から
はじめなければならない。異種格闘技戦でルールを決めるようなものだ。
ふつうほぼ全国を統一している「じゃんけんぽん」でやることに
なるのだが、「グーパーじゃんけん」のときには
ちょっとした会議になる。どういうかけ声でやるのかについてだ。
親指を立ててその数を言い当てるゲームがあるが、あれもかけ声が
必要なので事前に統一が必要となる。
東京に住んでいると本当にいろんなところの出身者がいるので
それがおもしろいんですよ。