田中史朗選手が引退表明 

ラグビー日本代表で長く活躍した田中史朗選手が引退表明した。

どんな選手もいつかはこの日が来る定め。

とはいえ、大変な人気選手だったので衝撃が走った。

反響の大きさは人気、実力もさることながら、

その人柄が人を惹きつけたからだろう。

だが、グランド内では厳しい人だったらしい。

ヘッドコーチであろうが、仲間だろうが、

言いたいことがあれば言い、

言わなければいけないことがあれば言った。

あえて嫌われ役を引き受けた。

そこには2011年W杯の惨敗があったからだ。

彼がいつもいう「日本のラグビーのため」は、

惨敗の“罪滅ぼし”の言葉だったという。

ここまで人気を凋落させた責任が自分にはある、

だから変えなければいけない、と。

かくして日本代表は仲よし軍団ではなく、

高みを目指して互いに競い合う大人の集団になった。

次のステージでの活躍を楽しみにしておこう。