「考え深い」は誤用? 

ネットの書き込みなんかを読んでいると、

「考え深い」という言葉を書いている人がいるのを

何度か見た。

これはすぐに「感慨深い」の間違いではないかと思った。

感慨とは、ものごとに感じてしみじみとした気持ちになること

という言葉だそうだ。

ただ、「考え深い」という言葉も調べてみたら、

「思慮深い」とか、「考えの深い」ことという解説が出てきて

間違っていないのかもしれない。

ただし、たとえば「あんなに小さかった子が大きく立派に

なって○○」というときは、どう考えても「感慨」だろう。

もしかすると、「感慨深い」というのを耳で聞いた人が、

「考え深い」と認識し、思慮深いという意味で

「考え深い」と書いているのかも。

たぶん、「考え深い」があまり古くからある言葉ではないだろう。

もしそうなら、耳コピが間違っていて新しい言葉が

できたことになる。

そんなことはこれまでもたくさん起こってきたことだが、

おもしろいもんだ。