不安とは 後編

不安についてここまで考えて、思ったのが、

ホラー映画や遊園地の絶叫マシーンです。

あれはあえて恐怖や不安を、お金を払って買っているわけだ。

今の生活になんの恐怖や不安もない人は、

「安心するために」お金を払ってこれらを買うのでは。

安心するために、不安を買う。

なんだが逆説的だが、不安の感情を満たすためには、

ホラー映画や絶叫マシーンは賢い選択なのかもしれない。

「安心な不安」で満たされていれば、

現実の不安に心を乱されることが減る。

人間にとって不安はなくてはならないことだから、

不安がない状態というのは、生命活動にとって不適である。

だから、本能的に恐怖や不安を求めるのではないか。

ちょっとの恐怖や不安は精神衛生上よいことなのかも。

最近、ホラー映画も悪くないと思えるようになってきた。

まあ、こういう妄想もたまにはね。

不安とは 前編

現代人にとって、不安というのは大きな負担だ。

将来の不安とか、お金の不安とか、いろいろある。

現代人の不安について、いくつか本をつくったが、

これらの著者がいうことを総合すると、

不安がない状態はありえなくて、あって当然だ、

不安を感じるセンサーが現代においては過剰に

働いている状態なのだ、という。

不安があるから危険を回避できて、生き永らえることができる。

ただ、現代人は普段の生活で崖から落ちることは考えられないし、

猛獣に食われることも考えにくい。

餓死する可能性も低ければ、隣の部族が襲ってきて

命を落とすこともまあ、ありえない。

そんな状態なのに、不安は尽きない。

こうなると、不安というのは人間にとって必要なもの

と考えるほうが自然だ。

命を落とす危険が少なくなったから、どこかに不安を見つけるしかない。

だから将来の不安とか、お金の不安を考える。

明日食べるものがないという不安のかわりに、

これらの不安を抱えることで、安心する。

逆説的だが、漠然とした不安を抱えるより、具体的な不安のほうが

安心するのではないか。

そんなことをふと思ったりする。

映画「MIB3」

パート2まで見たら、やっぱり最後まで見たくなる。

というわけで、メン・イン・ブラックの第3弾。

入りのインパクトはよかったのですが、

その後のストーリー展開にあまりひねりがないので、

お話的におもしろいものではなかった。

もうエイリアンがいるのが普通になってしまって、

なんか秘密の感じがしないしね。

タイムリープの要素を入れてみたけど、

なんだかわかりにくかったし。

それでも最後の30分ぐらいは見られたかな。

主演2人の存在感に助けられている感じはした。

MIBはあといくつか作品があるみたいで、

アマプラで無料で見られるのだが、

すぐに見たいかというと、こういうことになるでしょう。

 

映画「MIB2」

好評で2作目をつくったけど、たいしたアイデアもなく、

しりすぼみに終わるという続編の見本みたいな作品。

前作で好評だった、犬のフランクというエイリアンの出番を

増やしたのはよかった。

前作のネタをこするのもお決まりの手法。

ロマンスを盛り込んでみるも、有効打にはなっていない。

いや、ほんと2作目って難しいですよね。

2作目が1作目を凌駕できているといえるのは、

バックトゥザフューチャーとロッキー、ターミネーター、

ダイ・ハードぐらいしかないもんね。

エイリアン自体のおもしろさに傾倒してしまって、

構造としての宇宙人と宇宙の関係をうまく利用できてない感じ。

まあ、さらに続編があるようなので、

それを期待してみることにしよう。

映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」

007シリーズは好きなほう。

ダニエル・クレイグとピアース・ブロスナンが好み。

これは後者の作品。

とにかくこれはド派手な破壊アクションと、

ソフィ・マルソーの美貌を堪能する映画かと。

主人公に弾が当たらなさすぎだし、

ボンドを何回も捕まえてるのに、

結局、最後取り逃がすという、お約束を楽しめるかどうかで

この作品の価値は左右されるだろう。

あと、痛覚を失ったせいで無敵になったはずの敵の大将が、

そんなそぶりを見せずにやられてしまうのも残念。

タイトルは、「世界を手に入れてもまだ足りない」という意味。

強欲は身を亡ぼすということか。

勧善懲悪でハラハラはいいのだけど、もうひとつですねえ。

映画「メン・イン・ブラック」 

こういう映画だとは知らなかった。

監督はスティーブン・スピルバーグ。

宇宙人、好きだなあ、スピルバーグ。

アメリカのコメディはキライではないが、

あまりおもしろいと思えるものがなかった。

だが、本作はおもしろかった。

トミーリー・ジョーンズとウィル・スミスが

バディとなってエイリアンから地球を守る。

B級映画のストーリーを、名優が演じて、

金をかけたらこうなるというお手本みたいな作品。

でも、下手をするとダサくなるとこが、

やっぱりセンス良くまとまっているところはさすが。

気分転換にはよい作品でした。

いつかは終わる 

かつて勤めた編プロで同僚だった

4歳年上の編集者・ライターさんがいます。

この人がよく言ってくれる。

 

 

「○○(私)さんが言ったのを今でも覚えている。

『××さん(彼)、終わらない仕事はないんですよ』

って言ったのを」

 

 

そんなこと言ったっけかなあ。

思い出すのは、昔あったテレビコマーシャル。

「終わらない仕事はない。また次の仕事が始まるだけ」

というのがあったが、これは20年前のフレーズ。

思い出したのは、これに似た言葉を

私に言ってくれた人がいたのだ。

それはやはり4歳上の校正者。

「○○(私)くん、いつか必ず終わるよ」

この校正者さんからたくさんの疑問点を出て、

私が修正に追われて、頭を抱えていたときだ。

彼の言ったことは本当だった。

どんなに赤字が入った原稿でも、

一つひとつ確実に直していったら、

本当に、いつか終わった。

彼との100本ノック、いや、1000本ノックは

そのあと何回も続いた。

そのおかげで、すべての文章、すべての言葉について

なぜそれを選択したのか、理由を述べられるようになった。

毎日の1000本ノックがなければ、今の私はない。

「仕事はいつか終わる」

これは経験してみないと、腑には落ちない。