2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

感染症と差別 

インドのカーストについて大学の仏教思想史の先生が 語ったものをユーチューブで見ました。 それによると、インドの身分制度カーストは、 穢れの観念があり、しかもその穢れは感染するとされ、 それによって身分制度ができあがっていたようです。 カーストに…

「同調圧力」は本当にあるか?⑥ 

もう誰かに従属して生きていける世の中ではない。 自分の「個」を持ち、自分の頭で考え、自分で決めて行動する ようにならないといけない。 それは今までやったことのなかった人が目を開いてやりはじめると 最初はめちゃくちゃ苦労する。 めんどくさいし、労…

「同調圧力」は本当にあるか?⑤ 

周囲からの同調圧力を感じてしまうのは、 日本では長らく「個」を持つことがよしとされなかった背景がある。 それはすでに述べたように、突出することが許されない村社会の掟が あったからだ。 それが終戦によって国民主権になったから、国民は戸惑った。 こ…

「同調圧力」は本当にあるか?④ 

「自分はこうしたい」がないと、常に他人の意見に左右される。 自分に自信がないから、頭の良さそうな人の意見を鵜呑みにする。 「頭の良さそうな人」の基準がわからないから、 肩書に頼るしかなくなる。 これは育てられ方や教育に課題がある。 田舎はまだ村…

「同調圧力」は本当にあるか?③ 

やがて交通機関が発達してくると、村とその外の世界との間で 人の往来が激しくなり、「村の掟」では秩序が保てなくなった。 そこで登場したのが、欧米から輸入した法律だった。 法律は、国家権力によって、罪を犯したものを捕らえて、 自由を奪うことができ…

「同調圧力」は本当にあるか?②

法律の原型は、村社会の掟にある。 村の中で従わなければならない暗黙のルール、不文律だ。 農耕社会では、集落が存続していくためには共同作業が必要だった。 だいたい同じ時期に田植えや稲刈りをしないと、収穫量が落ちる。 藁ぶき屋根をふきかえるのに一…

「同調圧力」は本当にあるか?① 

「同調圧力」を感じるのは、感じる方の問題もある――。 繰り返しこのブログで述べてきた。 人間たるもの、結婚して子どもを生むべしという、 同調圧力を感じる人がいる。 会社に就職するなどして納税すべしという 同調圧力を感じる人もいる。 一方で、これを…

しかたなく戦う

短い夏休みが近づいて、カブトムシを飼うなんて ご家庭もあることだろう。 カブトムシ同士を戦わせたなんて親御さんもいるだろう。 私はカブトムシにはまったく興味がなく、生き物より 体を動かすスポーツのほうに熱中した。 自然界ではカブトムシは、年中、…

段差をなくせ 

「障害があるのは社会のほうだから、『障がい』でなく、「障害」と書く」 そう説明すると、相手はポカンとする。 この意味がよく伝わっていないようなのだ。 「障害」というと、目が不自由とか足が不自由とか、 障害者が持っているものを指す場合が多い。 そ…

日本人は「情けない人たち」か

ネット民は、ときに「マスゴミ」といってマスコミを批判する。 炎上を焚きつけているのはマスコミだ、 こんな不寛容な社会にしたのはマスコミのせいだ、という。 マスゴミの末席に身を連ねるものとして反論するとすれば、 こういうことになる。 ゴシップ記事…

7:3になりました 

亀田製菓の「柿の種」の柿の種とピーナツの比率が 変わったのはご存知だろうか。 私はこれが好きでよく食べていた。 どっちかというと、ピーナツが多い方がありがたいのだが、 その様子が昨今変わった。 以前は重量比で柿の種が6、ピーナツが4らしかったの…

「発症」「軽症」の感覚は人それぞれ

今回の新型コロナウイルスの感染が怖いのは、 無症状の感染者が相当数いることだ。 やっかいなのは、無症状なのに感染力があること。 そんため、自分ではそれと気づかずに他人に感染させて しまうことなのだ。 おそらく軽症でも感染力があるのだろう。 そし…

いつでも自分から 

「いい人が来ない」と人事で困っている会社が多いという。 ある経営者は、「『いい人』にとってあなたの会社が 『いい会社』でないだけ」と痛烈に批判していた。 「最近、志望してくる人のレベルが落ちた」と 嘆いてる会社は、自分たちの会社のレベルが落ち…

ついていくのに必死 

電子機器についていくのに必死である。 子どもにスマホを持たせることを考える年代になってきた。 スマホにまつわるいろんな事件を見聞きするだけに いろいろ考えないといけないことが多い。 最近も子どもに持たせるスマホの設定に苦慮した。 業者ごとに違う…

忖度しない 

私はよく聞き書きという手法で、著者となる人の話を聞き、 原稿にするという仕事をしている。 話の中では、書いていいか微妙なレベルの話も当然ある。 けれど、最初の原稿の時点では過剰に忖度しないことにしている。 私の忖度と相手の忖度は程度が違うから…

対等 

仕事でお互いに感謝し合える関係は長続きする。 こちらは仕事をもらっている立場から、 「いつもありがとうございます」と感謝の一文を メールに添えると、 「こちらこそ、ありがとうございます」と返ってくる。 「いえいえ、こちらこそ」って、感謝の応酬に…

努力が必要 

結婚をしたばかりの人たち、もしくはこれからしようとする 人たちにこそっと教えたい。 結婚生活は努力が必要ってことを。 恋は2年で終わり、愛は4年で終わるという。 そこから先は努力でまかなうしかないのです。 大事にしたい他人にするような気づかいをし…

コントロールできることは悲観的に

コントロールできることは悲観的に、 できないことは楽天的に。 これは誰かが言ったことで、なるほどと思ったことである。 受験など自分の努力でなんとかなりそうなことは、 「受からないかもしれない」と思ってがんばるべきだ。 けれど、明日、雨が降るかど…

ぼくがおじさんになってわかったこと⑤

おじさんがつまようじでシーシーする場面は、 おじさん以外の人からは大変不評である。 私もあまりいい気持ちがしなかった。 ところが、自分がおじさんになってみると、 それをしたくなる気持ちがよくわかるのだ。 なぜって、年とともに歯茎がやせてくるから…

いくつに見られたいの

女性誌の表現方法は、同業者ながら本当に敬服します。 妻が読んでいた記事にこんなのがあった。 「オバ見え回避 若作りに見えない大人のコーデ」 いったい、何歳に見られたいねん! 若作りしていると見られたくないけど、 おばさんに見られたくもない。 「い…

他者を認める「さしすせそ」

先日、あるパパさんたちとの会合に出席した。 そこでおもしろい話があった。 他者を認める言葉「さしすせそ」というのがあるのだそうだ。 「さ」は「さすが!」 「し」は「知らなかった!」 「す」は「すごいね!」 「せ」は「せやな!」 「そ」は「そうだね…

「おじさん」に逃げていないか

おばさんと比べて、おじさんというのは、 気安く使える単語だ。 おじさんと言われて、気になるのは30代男性だけで、 40代になったら男性は誰でも自分がおじさんであることを 自覚して、そこにおさまる。 それだけならいいが、自分をおじさんだからといい、 …

本気度が足りない

レジ袋有料化はどれだけの効果があるだろう。 多くの人は、環境問題に関心などない。 ニヒリズムでいうわけではないが、 人間というのは、自分の身に災厄が降りかかってはじめて その原因を振り返ろうとする存在です。 だから、レジ袋の与える影響が、環境に…