2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

卑怯

いま大ベストセラーになっている「国家の品格」という本がある。 この本の著者である藤原正彦氏が、子どもに「卑怯」について 教えなければならないと書いている。 いじめについて、弱い者や体の小さい者に暴力を振るったり、 大勢で1人をたたくのは「卑怯…

諦めぬ者たち

小幡佳代子、越本隆志という2人のスポーツ選手が この土日、がんばった。 小幡選手はマラソン、越本選手はボクシングの選手。 越本選手のことはよく知らなかったけれど、小幡選手のことは 以前から気にかけていて、ブログにも書いたことがあった。 とにかく…

忠信

豊臣秀吉がまだ羽柴秀吉と名乗っていたころ、 天下統一に向けて各地の大名たちを傘下におさめていくとき、 家臣の忠信をもっとも大事にした。 海外では敵を倒すと一族郎党を皆殺しにするが、日本では 自分の家臣として召抱えた。 秀吉は戦の途中で投降してき…

心と物。抽象物と具体物

「会う」と「合う」。 この2つを意識して使い分けていますか? 実はこの2つは明確な違いがあるのです。 人とのであいは「出会い」、事象とのであいは「出合い」なんです。 「出逢い」は常用外ですから、「出会い」と同じです。 「あなたと出会った」であり…

遅ればせながら初詣

15日だったか、初春の冷たい雨粒が落ちてくるなか、 私は自宅からほど近い、大國魂(おおくにたま)神社へ 遅い初詣にたった1人で出かけた。 雨の神社というのは、殺人事件でも起こりそうな、不気味な雰囲気を 醸し出しているものだが、ここはいつ行って…

マスコミの動かし方をわかってきた一般人 

プロゴルファーの横峯さくら選手、ボクシングの亀田興毅選手。 この2人の共通点は何か? お父さんがよくメディアに露出しているということです。 なんでメディアは親を出すのかな。 過去にも出てきた親がいましたね。宮沢りえ氏の「りえママ」、 和泉元彌氏…

安心と安全があってこそ

名前が同じせいか、どうしてもあの渦中の人を それほど悪い人と思えない。堀江貴文氏のことだ。 けれど、選挙前の民主党幹部との話で、「国民はバカだ」という 意味のことを言ったという。それが本当ならば、残念なことだ。 国民はバカだっていうけれど、彼…

財務三表について、「いろは」の「ろ」から勉強する

ライターの仕事としてビジネス書が多い関係から、 会社の決算書を読む機会がある。 そこで、財務三表ぐらいは理解しておかねばなるまいと、 友人と勉強会を開くことにした。 いまさらかと笑われるかもしれないが、 知っておいて損はないと思った。 ハッキリ…

実践、Skype! 

スカイプっていう、インターネット電話があるのは みなさんもうよく知ってますよね? どういうものか、ご説明いたしますと、 パソコンにソフトをダウンロードして、インストールする。 そして、ヘッドフォンとマイクが一緒になったヘッドセットを パソコンに…

あなたがこの世の中をつくった

何事も人事ではないなとつくづく思う。 世の中のことを決める法律をつくる政治家を選んだのは ぼくらだし、虚業と言われている会社の株に投資したのも国民。 政治家や公務員を批判しておきながら、いざとなったらお上に おねだりするのもみんな国民ではない…

東京地検特捜部に入りたい

どうしてもあの列に加わりたい。 今、もっとも熱い列。 それは、東京地検特捜部が捜索に入るときの列だ。 1人ぐらい増えてもわからないんじゃないかな。 ダンボール運びますよ。 何往復もしますよ。 あのときだけ彼らの仲間に入りたい。 東京地検特捜部は、…

イメージに惑わされるな 

ホントにもうね、なんというか、いちいち引っかかるんですよね。 「チワワなどを使って現実と懸け離れたソフトな イメージの宣伝広告を行っている」として、消費者問題に 取り組む弁護士や司法書士らが、大手消費者金融に対して、 CMの中止を申し立てたと…

神田で『神田川』を歌う

東京を中心にフォーク酒場というものが何軒かあるのを 聞きつけ、取材することになったんです。 取材はぼくが担当ではなかったが、同行することにしました。 そのフォーク酒場は神田駅のそばにあった。 フォーク酒場とは、フォークしか使ってはいけない、 洋…

「どうして生まれたの?」

「どうして生まれたの?」 あなたはこの質問に答えられるだろうか? 岡山の実家に帰省するとき、私は同郷の友人Fと同行した。 新幹線のぞみはいくら待っても立ちんぼで帰るハメになりそう なので、ひかりで帰ることにした。 いかんせん、時間があり過ぎた。…

どんな世の中にしたいか

三つの出来事が、ぼくの中で見事につながったという話をしよう。 ①大手電器メーカーに勤める開発者である友人と話をしていて、 「開発者はどのような世の中になるか」を常に考えながら、 10年、20年先を見越して開発にいそしむものだということ がわかっ…

仕事がくれたもの 

ぼくは仕事で20代前半のころから、郵政民営化、会社再建について、 商工ローンについて、官僚組織と省庁の役割についてなどといった、 政治経済の分野の本をつくっていた。 経済学部を出たわけでもないから、一から経済について学んだ。 その先生たちは、…

映画『グッバイガール』で同居について考える

同居モノとでも言ったらいいのか。 この映画、ひょんなことから同居することになった男女が 恋に落ちていくまでの様子が生き生きと描かれている。 女は役者の恋人に逃げられてばかりの元ダンサー、 男はうだつの上がらない役者。 過去の経験が足かせになって…

脳は見たもの全部を覚えている!

人間って一度見たものは必ず脳が覚えているらしいですね。 映画は、一枚のフィルムの連続によって、パラパラ漫画のように 写されることで画が動いて見える。 脳が見たモノを記憶できなければ、一枚前のフィルムを記憶できず、 ストーリーを理解できないから…

映画『ビフォア・サンセット』のリアリズム

この映画は『恋人までの距離《ディスタンス》』という映画の 続編として9年後につくられた。 前作は、電車で偶然出会った一組の男女が1日半を過ごすというもの。 二人は違う場所に住むもの同士。半年後に再会の約束をするが……。 で、会えずに9年経ちまし…

誰かが見ていてくれる

自分のつくった本を読んでくれるっていうのは 本当に嬉しいことですね。 正月にふるさとに帰って、いとこに会ったんです。 年は10ぐらい上で、高校生と中学生の子どもがいる。 彼女は本を読むのが好きということで、いとこであるぼくが つくった本も読んで…

無知が一番の恥

出版業界で仕事をしていると、同和問題には神経質になる。 ちゃんと書けばまったく問題ないし、そうした本も出ている。 けれど、中途半端に扱ったり、安易に比喩で使うと問題になる。 ぼくは西日本の出身なので、学生のころから教育を受けてきた。 高校1年…

過干渉か、不干渉か

ぼくは新聞の人生相談欄が好きなんです。 読者が紙上で悩みを相談して、著名人が返答するというやつです。 先日、ちょっと印象深かったものがありました。 悩んでいるのは30代の女性。 結婚して実の親と二世帯住宅に住んでいる。 一階は両親で、二階は自分…

映画『チーム☆アメリカ』は下劣の極み

本当のタイトルは『チーム☆アメリカ ワールドポリス』なんですが、 まあ、よくぞここまで下劣に徹したなという出来栄え。 『サンダーバード』のような人形劇で、大量破壊兵器を持つとする テロ集団の野望を打ち砕くため、 「ワールドポリス」たる「チームア…

「結婚はまだかい?」 

地方から東京に出てきた若者たちにとって、 帰省したとき枕詞のように親や親類などに言われることがある。 「結婚はまだかい?」 そうでしょう、そうでしょう。 わかります、わかりますとも。 私もその1人ですもの。 私も恒例行事のように母親からそう言わ…

映画『SAYURI』は芸者の紹介映画

半年前に映画館で予告編を見て以来、気になっていた 映画『SAYURI』を見に行った。 結果から言うと、おもしろかった、『ラストサムライ』よりは。 ただ、ちょっと各エピソードのインパクトが弱かったかな。 センセーショナルなのに慣れきっているから…

食うだけ食わせといて

実家に帰省したり、親戚のおうちに招かれたりしていくと、 いろいろな食べ物をすすめられる。 まあ、日本は飽食ですね。 矢継ぎ早に食べ物が出てくる。 あれ食べろ、これ食べろ攻撃をかわそうと思うのだが、 なかなかできない。 めちゃくちゃたくさんの食べ…

あな、おそろしや

正月休みが終わって、自宅に帰ってきて、いつもの体重計に乗ってみる。 想定内の事態ではあったが、3キロほど増量しているようだ。 「増えるわかめ」とか、「マロニーちゃん」の一袋の含有量が増量する のは大変喜ばしいことなのだが、こと自分の体重となる…

そんなもんだよ宝くじ

「そんなもんだ、そんなもんだ」 と、草剪剛氏とCMで共演している、昭和のいるこいるさんの ような呟きをしてみたくなる。 以前、宝くじを買ったという話をしました。 宝くじの抽選は大晦日に帝国劇場でやるんですね。 そうです、あれです。 ルーレットを…

なぜ岡山は人口が増えているのか 後編

国勢調査の結果、西日本で例外的に人口が増えている岡山県の謎に ついて、一石を投じてみたわけだけど、今回、岡山に帰省してみて いろいろな人に話を聞いた。 岡山に住む中学時代の同級生:金融関係 岡山に住む高校時代の同級生:小学校教諭 沖縄に住む高校…

形に残るクリエイティブな仕事 

正月にさまざまな人に会って、職業の話を聞かれる。 職業は、「本をつくる仕事」であると言うと、 「形になるっていいよね」などと言われる。 でもよく考えてみれば、本の本質は文字なので、つくっているのは 抽象物なのだ。情報でしかない。たまたま本とい…