プロ野球の裏金問題

大学生投手に多額の現金を渡したというので、プロ野球球団の
オーナーが辞任するということが立て続けに起こった。
食事代とかタクシー代という名目で数十万円だったという。
数十万円って、どんな店でくってんねん、
どんだけ遠いとこに家があんねん、と
関西系のノリで突っ込みたくなるほどびっくりする金額だ。
よく知られているように、自由獲得枠という制度で
選手が採れるようになってから、選手獲得による
経費が跳ね上がったと言われている。
有名アマ選手を取るのに、5億、6億は当たり前らしい。
それが一部の球団の経営を圧迫する一因になっている。
こうしたことは球界の「常識」として、
ちょっと事情通な人ならよく耳にした話だ。
大学生にかかわらず、高校生でも同じことが
行われているのかもしれない。
そもそもアマ野球にも金は飛び交っている。
有名選手を確保するため、大学の監督や、高校の監督の
中には多大な現金を受け取っている人もいるだに聞いている。
それもすべては利益につながるからだが、
えげつなさにおいては野球界が群を抜いているような気がする。
リベート、マージンは世の中の常だけど、これは明らかに裏金だ。
こんなことをいつまでも露骨にやっていると、本来の野球を
見る人々の目が変わってくるのが怖い。
グラウンドで「正々堂々」なんていうのが、
いかにもしらじらしく聞こえてしまう。
せめてグラウンドの中だけは、そうした世の中のドロドロを
忘れさせるような場所であり続けてほしいと願っている。