昔、ジャンプという漫画雑誌にメカドックというタイトルの
マンガが連載されていて、よく読んでいた。
那智は客に対して過剰なチューンナップを施す。
それが風見たちには気に入らない。
危険だというのである。
だが、那智はその車のオーナーの素性を知り、
「この人なら大丈夫」と考えて、踏み込んでチューンをした。
なるほどと納得する風見。
お客さんにどれくらいのものを提供するか、
最初から過剰に忖度しない姿勢というのは、
ライターの仕事にも通じる。
私も過剰に忖度しないことにしている。
最初から過度に忖度すると、とげが抜かれた、可もなく不可もない
無難な作品しかできないからだ。
一歩踏み込んだ表現をして、相手に判断してもらう。
そのほうがまだましなものができる。
お客さんが望んだもの以上のものを目指すことが大切だ。