山村美紗と西村京太郎は、古い旅館を買い取って
京都でお隣さんとして過ごしていた時期があることは
よく知られている。
どこにも遊びに出掛けられないので、ご両人が監修した
ゲームのクリア動画を見ている。
ご両人のストーリー構成がまったく違ってておもしろい。
山村美紗の場合は、だいたい青酸カリで殺しが起きて、
人の情などが殺意になっている。
西村京太郎のゲーム場合は、けっこう理由があっさりしていて
「そんな理由で人、殺すか?」と思ってしまう。
一方、トリックとか証拠の面では、西村京太郎のほうは緻密で、
これから立件できそうだという理詰めの推理なのに対して、
山村美紗のほうは供述に頼る感じ。
犯人がご丁寧にトリックを説明してくれるのだけど、
それがなかったら立件できるのかなと思う案件多し。
ものすごくざっくりいうと、山村美紗のストーリーは
すごく女性っぽいし、西村京太郎のほうはすごく男性っぽい。
でも、どちらもおもしろいのだ。
どちらも小説はまともに読んだことはないので、
少しは読んでみたいものです。