死への恐怖というのは、麻痺したり、忘れていくものだ。
コロナ禍で去年の今頃は有名人が亡くなったりして、
恐怖を抱いた人も多かっただろうが、現在の街への人出を見ると、
麻痺したり、忘れたりした人が多かったのだと思う。
これは人間の自然な心の働きなのだと思う。
そうして麻痺したり、忘れたりしていないと、ずっと恐怖を抱えて
生きてはいけないからだ。
この恐怖がずっと抜けない場合、神経症の疑いが出てくる。
前向きにとらえたり、気が抜けているのではなく、
たぶん大昔からそうやって人間は、現実との折り合いをつけて
来たのだろうと思う。
この禍もいつかは過ぎ去り、みんな忘れていく。
早くそんな日常に戻りたいなあ。