読書覚え書き

『お米は生きている』

『お米は生きている』は富山和子さんという評論家による本だが、 この方は他にも『森は生きている』『川は生きている』といった本も 執筆しており、自然環境全般に詳しい方であるようだ。 そもそも米の本を企画したいと某出版社の編集者に話したところ、 こ…

『脳疲労に克つ』

某月刊誌に著者の横倉恒雄氏が登場していたので、 本も買ってみました。 かいつまんでいうと、五感をフルに使うことでストレスを 感じない脳にし、そのことで慢性疲労を解消するというもの。 その一つの方法が、快食療法というもので、本の中でそのやり方が …

『クリティカル進化論』

クリティカルシンキングという言葉をご存知でしょうか? 批判的思考などと訳されたりします。 たとえば、 わずかな事例で全体を判断している 先入観をもって判断している 他人がいったことにすぐに同調する といった、普段よくやってしまいがちな判断を もっ…

『古事記と日本書紀』

日本史を学ぼうとすると避けて通れないのが 古事記と日本書紀ですね。 青春出版社から新書で出ていましたので読んでみました。 イザナキとイザナミにはじまり、アマテラス、スサノオ、オホクニヌシ、 ヤマトタケルといったおなじみのメンバーが活躍します。 …

『自然はそんなにヤワじゃない』

『自然はそんなにヤワじゃない』というタイトルに惹かれて 買いました。新潮選書という1000円の本です。 単行本とほぼ同じ体裁なので割安感があります。 本書では、湖の生態系を研究している著書が、 目に見えるものや、外見のかわいいものを、人間が上…

『リンゴが教えてくれたこと』

前作『奇跡のリンゴ』で感銘を受けたので、新書が出たのを知って さっそく読んでみました。 はじめの数十ページは前作とほぼ同じ内容なので、 それ以降から読んでみました。 著者の木村秋則さんは自然栽培といって、無農薬農法を徹底して 研究している農家の…

『死体とご遺体』

「おくりびと」を観て、会社の自分の書棚にある本が 眠っていたのを思い出した。 タイトルは『死体とご遺体』。 著者の熊田氏はもともとCM制作会社の社長さんだった方で、 バブルの頃はそうとう儲かったらしいが、バブルがはじけると だんだん仕事がなくな…

『森が消えれば海も死ぬ』

古くから漁師たちは海の魚を増やすために、森に木を植えたという。 今でもそういうことはあるのだろうし、実際、利尻昆布を獲るために 河川上流の木々を植えていると聞いたことがある。 森からきれいな水が海に流れることによって、 海は魚が棲みよい環境と…

『入門 たのしい植物学』

またまた田中修氏の本であります。 この先生、ほんと興味深い本をたくさん書いている。 いままでにもう4冊ぐらい読みましたか。 重複している話もあるけど、また別の視点から書かれていたりする。 ぼくは彼の本を読んで、接ぎ木とか挿し木というものが いま…

『ふしぎの植物学』

田中修先生の著書はこれまでにも読みましたが、 学者にも関わらず、わかりやすく書かれているので、 一般の読者である私でもたのしく読めました。 試験勉強の合間に読むにはうってつけの本です。 タイトルの通り、植物のふしぎな生態について書かれています…

『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』

週刊現代などでコラムを書いている町山智浩さんの著作。 まあよくぞここまで調べ上げたというほど、 アメリカに関するネガティブ情報が満載の本である。 私も含めて日本人はアメリカが大好きなせいもあってか、 この本、かなり売れているようだ。 私たちがイ…

『図解雑学 生態系』

『図解雑学 生態系』(ナツメ社)は、 地球規模の生態系について、 地球生命の起源と進化について、 生態系と環境問題について。 という、3つの部分が主体になっている。 生態系の概論が読みたかったのだけど、その部分は最初の3分の1だけで、 あとは「人…

『葉っぱのふしぎ』

著者は学者さんですが、非常にわかりやすく書かれていて 勉強になることがたくさん書いてあります。 たぶん、私のようなライターさんが取材して 書いているのではないですかね。 この本ではタイトルのとおり、「葉っぱの不思議」に ついて書かれてあります。…

『歴史を考える』

司馬遼太郎が各界の著名人と歴史観を語り合った対談本。 口語で書かれているから読みやすいものの、 高校以上の日本史を学んでいないとちょっとついていけません。 私の場合、高校で日本史を勉強していませんので、 まったく知らない人物の名前も出てきたり…

『森と動物の森づくり』

森林と動物の関係を解説した本。 動物学者が木の実をどのように得ているかという研究はあるが、 樹木の戦略としてどのように動物を利用しているか については、あまり研究がないらしく、著書がそのあたりを 詳しく書いてくれています。 ただ、やはり学者さん…

『Sudden Fiction』

海外作家の短編集です。 見たことも聞いたことも読んだこともない作家たちの ショートショートです。 突然終わるから、サドンフィクションなんだってさ。 だいたい4〜6ページぐらい。 印象に残った1編はこんな話。 男が墓地を通りかかる。 そこに未亡人が…

『いったいぜんたい、どうしてこんなことをしてきたのだろうか』

長いタイトルが特徴的なロバート・フルガム氏のエッセイ本。 『人生に必要なことはすべて幼稚園の砂場で学んだ』が 全米で大ベストセラー。 思えば、大学生のとき2作目の 『気がついたときには火のついたベッドに寝ていた』を 本屋で偶然見かけて、タイトル…

『森の不思議を解き明かす』

『森の不思議を解き明かす』は、複数の筆者がそれぞれの得意な 分野について執筆した内容になっています。 テーマはタイトルの通りで、光合成や森の生態系について 書かれてあり、森林インストラクターの試験勉強には よい教材になりそうです。 ただ、各執筆…

『奇跡のリンゴ』読了

先日も紹介した『奇跡のリンゴ』という本、読み終えました。 青森県のりんご農家である木村秋則さんという方が、 無農薬リンゴの栽培に挑戦する、艱難辛苦の物語です。 もう読み進めていくうちに涙なくしてはページをめくれません。 ひとつのことを極めるの…

『いのちを守るどんぐりの森』

『いのちを守るどんぐりの森』(集英社新書)は、宮脇昭先生の著書。 宮脇先生は水源涵養、防災、環境に寄与するその土地本来の植生を 取り戻そうと、世界中で植林を行っている人です。 日本の森林の4割、1000万ヘクタールが人工林です。 その多くがス…

『森の力』は小ネタがいっぱい

『恵みの森 癒しの木』よりももっと森林インストラクター試験に 役立ちそうなのが、『森の力』という本です。 遷移や間伐などについてわかりやすく書かれています。 印象に残ったのは、どんぐりとリスの関係。 どんぐりは、コナラやクヌギなどの果実の総称で…

『恵みの森 癒しの木』

森林インストラクターを目指すからには、 いろんな知識を身に付けておかねばなるまい ということで、一般書として最初に選んだのがこれ。 『恵みの森 癒しの木』です。 著者は矢部三男さんという方で、林野庁に長くお勤めされたようです。 日本の森の名所の…