『葉っぱのふしぎ』

著者は学者さんですが、非常にわかりやすく書かれていて
勉強になることがたくさん書いてあります。
たぶん、私のようなライターさんが取材して
書いているのではないですかね。
この本ではタイトルのとおり、「葉っぱの不思議」に
ついて書かれてあります。
たとえば、秋に台風で桜の葉が散ると、秋に桜の花が咲く現象について。
そういう現象が台風の多い年には聞かれることがあります。
なぜそんなことが起こるかというと、
葉っぱが季節を感じる機能を持っているため、
葉っぱが落ちてしまうと、秋と春は気温が似ているため、
春と勘違いして桜が咲くのだそうです。
「つぼみができていないと、桜は咲かないのでは?」
と思うでしょう?
近くの桜の木を見てください。
どうですか?
そうです、夏を過ぎるころにはもう次のつぼみができているんです!
これを自分の目で見たときには、ぼくもびっくりしました。
春しか桜の木をじっくり見ませんからね。
葉っぱがどうやって季節を感じるかというと、それは夜の長さです。
葉っぱはなんと、15分の夜の長さの違いを感知できるのだそうです。
だから、開花予想ができるんですね。
そういうことがふんだんにちりばめられている本なので、
非常におもしろい。
出版は「ソフトバンククリエイティブ」のサイエンス・アイ新書。
新興の版元さんだと思いますが、サイエンス系の本をシリーズで
たくさん出しているようです。
他の本も読みたいと思わせる内容でした。
みなさんにもぜひおすすめです。