『森と動物の森づくり』

森林と動物の関係を解説した本。
動物学者が木の実をどのように得ているかという研究はあるが、
樹木の戦略としてどのように動物を利用しているか
については、あまり研究がないらしく、著書がそのあたりを
詳しく書いてくれています。
ただ、やはり学者さんなので、一般の読者には読みづらい。
装丁などを見ても一般の読者がターゲットで、
がんばってわかりやすく書こうとしているのだが、
「学者がおもしろいと思えること」と
「読者がおもしろいと思えること」は
違う場合が多く、おもしろさがあまり伝わってこなかった。
この本も、もっと樹木や森の生態系について理解が深まって
いけばすんなりと読めるようになると思うので、
また再読したい本ではあります。