昨年夏休みに公開されたディズニーの話題作。
子どもが映画観で見て、よかったからとDVDも購入。
ということで、家族で観てみた。
アメリカアニメはだいたい勧善懲悪で、今回も例外にあらず。
場面転換も城と、街、森のシーンが少しと、
あまり変化がなかったのが惜しいところ。
無難にまとめた作品という感じがした。
民衆は「願い」など持っていない方が、
支配者からは扱いやすくて安全だ
というのはアメリカ民主主義も同様なんだね。
でも、それじゃあダメで、一人ひとりが「個」として
確立しないといけないんだというメッセージ。
こういうのはアメリカ人にとっては響くんだと思う。
劇中のセリフで印象に残ったものがあった。
「願い」を王に差し出した人に向かって別の人が言う。
「どうだ、楽になっただろ?」
そうなのだ、願いを持つことは苦しい。
努力をしなければいけないし、
叶わない日々は空しい気がしてくるからだ。
いっそ投げ出してしまえば楽になる。
「でも、それで生きているといえるのかい?」
この映画はそういっているのだ。
楽になって死ぬより、苦しくても生きているほうがいいね。