『入門 たのしい植物学』

またまた田中修氏の本であります。
この先生、ほんと興味深い本をたくさん書いている。
いままでにもう4冊ぐらい読みましたか。
重複している話もあるけど、また別の視点から書かれていたりする。
ぼくは彼の本を読んで、接ぎ木とか挿し木というものが
いままでは言葉でしか知らなかったのだけど、やっとわかった。
それによって、農業の世界では非常に優れた果樹がつくられている
ことも知った。なにより表題にふさわしく、たのしい植物学だった。


なかでも自家不和合性について大変勉強になった。
自家不和合性とは、自分の花粉を自分で受粉しないことをいう。
それは遺伝的に多様性を持たせ、病害虫や環境変化に強い固体を
つくるためと考えられている。
接ぎ木、挿し木の場合はクローンとなり、自家受粉も同じように
遺伝子的に同じものになる。
植物の性表現は実に多様で、興味深いものです。