『森が消えれば海も死ぬ』

古くから漁師たちは海の魚を増やすために、森に木を植えたという。
今でもそういうことはあるのだろうし、実際、利尻昆布を獲るために
河川上流の木々を植えていると聞いたことがある。
森からきれいな水が海に流れることによって、
海は魚が棲みよい環境となることは知られている。
プランクトンが適度に海にいるようにするためには鉄が必要であること、
赤潮青潮についても書かれている。
ただ、やや学術的で、一般的に簡単に読めるようにはなっていない。
もう少し理解が進んでから読んでみたい気がする。


森林が地球の水の浄化システムになっているわけだけど、
海藻から陸上に上がってきたシダ植物が生活するようになるまで、
地球の大地には岩しかなかった。
大地にある土という土は、植物が分解されたものなのだということ。
ものすごく膨大な時間を要して、植物が地層になっているわけだ。
いま水耕栽培が注目されているけど、もともと植物は海で育ったのだから、
水とその中にとけている養分だけで育ったとしても不思議じゃない。
本を読みながら、そんなことを考えたのでした。