『脳疲労に克つ』

某月刊誌に著者の横倉恒雄氏が登場していたので、
本も買ってみました。
かいつまんでいうと、五感をフルに使うことでストレスを
感じない脳にし、そのことで慢性疲労を解消するというもの。
その一つの方法が、快食療法というもので、本の中でそのやり方が
紹介されている。といっても、それは簡単なもので、
「好きなときに、好きなものを、好きなだけ食べる」というもの。
「なんだ、それなら今の生活と同じじゃないか」という人もいるかも。
でも、実際にこれをやって痩せたり、慢性疲労が取れたりした人も
いるらしいです。
なるほどと思うようなこともあるのだけど、著者は脳科学者では
ないので、快食療法や五感を使った生活が脳のどの部分に働き、
だから疲労が解消されるというメカニズムが科学的ではない。
経験主義的に結論が出されているふしがある。
とはいえ、大方の説は普通の人なら経験的に正しそうなことが
わかる内容になっていて、この説に納得できる人は試して見る価値が
ありそうです。特に「〜してはいけない」という考えを禁止する
「禁止の禁止」はすぐに試してもよさそうです。
肉体が疲れていると感じるのも実は脳が疲れているのかもしれないし、
確かに逆に体を動かしたほうが体の疲れはとれると感じるときもある。
ともかく、人間のこれまでの生活から比べて、圧倒的に五感を
使わなくてもすむ生活になってきたのは確かなので、
もっと本能を呼び起こす体験をしたほうが、
実は健康への近道なのかもしれません。