感染症と差別 

インドのカーストについて大学の仏教思想史の先生が

語ったものをユーチューブで見ました。

それによると、インドの身分制度カーストは、

穢れの観念があり、しかもその穢れは感染するとされ、

それによって身分制度ができあがっていたようです。

カーストには4つの階級があるが、そこに属することもできない

最下層のチャンダーラという区分がある。

これは日本にも入ってきて、 旃陀羅(センダラ)という蔑称として

利用されたという。

日本の被差別部落の問題においても、動物の肉や皮を利用する

職業の人たちに穢れの概念を適用し、差別してきたことと共通する。

ここからは私の想像だが、コロナが武漢のコウモリから

発したように、昔も動物の肉や皮を利用しようと殺生するときに、

いろいろな感染症になるということがあったのだろう。

そのため、人間を含む動物の死体を扱うと、不浄となり、

穢れると考えたのではないか。

何か得体の知れない病気になったとき、今は調べればウイルスと

わかるが、昔はそれがわからないから穢れとして扱った

のではないか。

感染症と差別というのは、密接にかかわっていることが

このことからもよくわかる。