「自分はこうしたい」がないと、常に他人の意見に左右される。
自分に自信がないから、頭の良さそうな人の意見を鵜呑みにする。
「頭の良さそうな人」の基準がわからないから、
肩書に頼るしかなくなる。
これは育てられ方や教育に課題がある。
田舎はまだ村八分=仲間外れにする権力が働いている地域もある。
だが、自治会が壊滅している都市部ではそれはもはやない。
農村からどんどん都会に出て行ったわけだから。
ところが、都会に出て、居住地域の住民のことを気にしないで済む
ようになっても、今度は会社勤めの人間関係が生まれた。
結局、会社が「村」になっただけのことだった。
そこでは、上司より早く帰宅してはいけないし、
病気で休んだり、長期の休みを取ったりするときには、
謝ったり、お土産を買っていかなくてはならなくなった。
それもこれも「自分は自分」と考えられる人なら、
別に息苦しくもなんともない。
「ちょっとあいつは変わっている」ぐらいの周囲からの認識で
なんとかなってしまうのだ。