しかたなく戦う

短い夏休みが近づいて、カブトムシを飼うなんて

ご家庭もあることだろう。

カブトムシ同士を戦わせたなんて親御さんもいるだろう。

私はカブトムシにはまったく興味がなく、生き物より

体を動かすスポーツのほうに熱中した。

自然界ではカブトムシは、年中、戦っているわけではない。

メスや食べ物を得る時にライバルと戦う。

それも、優劣がはっきりしないときのみ、仕方なく戦うのだ。

優劣がはっきりしている場合は、戦わずに弱いほうが引き下がる。

これはネコなんかもそうらしい。

動物は優劣がはっきりしないときのみ、しかたなく戦う。

なぜなら、後遺症となるケガを負うと、死に直結するからだ。

自然界の動物は、後遺症となるケガを負っても

病院で手当てしてもらうことができない。

動けなくなることは、狩りができないことになりすぐに死につながる。

だから、動けなくなるリスクは極力避ける。

試しにとか、楽しみのために戦うのは人間しかいない。

もっといったら、優劣がはっきりしているのに

弱いものに戦いを挑むのも人間だけ。

なんと愚かしいことよ。