筋肉のお話し

人類も魚も、もとをたどれば一個の生物から分派したもの
というのが、キリスト教の信者でも信じる人がいるくらい
世界的には常識になっているものと思われます。


ま、それは置いておいて。


先日、友人と山に登ったときのこと。
登りのときは友人のほうが早く進むのだが、
下りのときは私のほうが早く進むという現象が起こった。
これには理由があった。
人間の筋肉には、大雑把にいって速筋と遅筋がある。
ジャンプやダッシュなど瞬発的に大きな力を出すときに
使われる筋肉が速筋。一方、
歩いたり、ゆっくり走ったりして持久力が必要とされるときに
使われる筋肉が遅筋だ。
実は、階段を下りるときに使われるのが速筋なのだそうだ。
そして、階段を上るときに使われるのが遅筋なのだという。
人間は生まれたときから、速筋と遅筋の筋肉の割合が
決まっていて、本人の努力では変えられない。
登山の結果から見て、私は速筋派で、彼は遅筋派
だったのかもしれない。
速筋は色が白く、遅筋は赤い。
ヒラメなど白身魚は普段は泊まっていて瞬間的にピュピュッと動くが、
逆にマグロなど赤身の回遊魚は早くは動けないが絶えず泳いでいる。
ヒラメは速筋が多く、マグロは遅筋が多いわけだ。
これで冒頭の話とつながった。


【筋肉の話のまとめ】
速筋―白色で、
     無酸素運動で鍛えることができ、
     階段を下りるときに多く使われ、
     瞬発力が必要とされるときに主に用いられる筋肉である。
遅筋―赤色で、
     有酸素運動で鍛えることができ、
     階段を上るときに多く使われ、
     持久力が必要とされるときに主に用いられる筋肉である。


持久力系の運動機能が弱いことがわかったので、
これから階段は(できるだけ)上るように心がけたいと思います。