上岡龍太郎が語ったこと 

ついにこの日が来てしまったか

そういう思いです。

6月2日、上岡龍太郎さんが亡くなったことが報じられた。

すでに5月19日には亡くなっており、報道発表が今日になった。

過去にこのブログでも何度も発言を紹介してきた。

 

 

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/2021/11/12/000000_1

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/2020/12/30/000000

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/2019/04/23/000000

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/20180215/p1

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/20171021/p1

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/20160710/p1

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/20160303/p1

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/20141112/p1

https://sosokusa.hatenablog.com/entry/20140721/p1

 

 

元タレントという人もいるが、私には「芸人」がぴったりくる。

核心を突く批判的な言説の中に巧みに笑いを織り込むことができる

唯一無二の話芸を極めた人だった。

ときには壮大なウソも言った。

「世界の50億人が一斉に西に向いて歩いたら、

地球の自転がちょっと早くなるから国連で禁止されています」

鶴瓶上岡パペポTV」での発言だったのだが、

当時まだ中学生だった私は一瞬信じてしまいそうになった。

「芸人なんてこんな楽な商売はない(ただし売れたらね)」

といっていたが、若いころにしゃべりにダメ出しをされて、

猛烈に努力したという。

芸人としてどのように見られるか、意識を高く持っていたから

天才と評されるようになり、苦しくなったのかもしれない。

人気絶頂の2000年に58歳でスッパリ引退してしまう。

そこからいっさいテレビには出なかった。

自分の引き際と同じように、死に際も見事だった。

延命治療を拒み、「お別れの会」も固辞し、旅立った。

病気は不本意だっただろうし、もっと長生きしたかっただろう。

けれども、幕の引き方は納得のいったものだったらいいなと思う。

もしかして取材できる機会がワンチャンあるのではと

夢想したこともあったが、それも叶わなくなった。

とてもショックだけど、不思議と悲しいとか寂しいとかは思わない、

パペポ動画の中でいつでも会えるから。