走っていたらエライか 

「走っているんですか?」

「走ってますよね?」

前者は、ランナー用の時計をしているのを見られて。

後者は、近所を走っているところを見た人から。

こんなことを言われると、

「走っているなんておこがましい」

と思って恥ずかしくなる。

なにせ、週に1回30分ぐらいしか走れてないのですからね。

こんなの「走っている」うちに入らない。

せいぜい、週に2回は走らないと(笑)

世の中には、週に5日も6日も走る人がいる。

もう完全に趣味であり、走ることが享楽になっているのだ。

「走っている」というと、「すごいね」「がんばってるね」

という話になるのだが、毎日走るような人は、

がんばってなんかいない。

そりゃ歯を食いしばっている人もいるだろうが、

競技の選手でない限り、楽しみが先にあるだろう。

その点ではランニングもゴルフも一緒だ。

かつての人気タレント上岡龍太郎は、

「ぼくにしたらゴルフもジョギングもおもしろいからやってる

のであって、ちょっとも変わらんのですけどねえ」

と語っていた。

ゴルフをやっていると、

「そうやって遊んでいられて、いい御身分ですなあ」

と言われてしまったのだそうだ。

松坂大輔投手がリハビリ中にゴルフをしていたというので、

球団から罰金をくらったというニュースがあったけど、

ゴルフをやると、「好きなことして」と言われるのはなんでだろ。

まだまだ日本人はスポーツの見方が独特な感じが抜けない気がする。