「貧乏子だくさん」とは昔からいったが、
これは貧乏な家庭に子どもは多く生まれる、
という意味の言い回しではないと思う。
実際、高収入の家庭ほど、子どもが生まれているのだ。
じゃあ、どういう意味かというと、
「子どもが多くなると贅沢はできなくなる」
ということではないだろうか。
とくに高校以上の教育費が大きくなるので、
親にとってはこの時期が踏ん張りどころになる。
低収入の子なし家庭より、生活レベルは落ちる。当然だ。
昔の「貧乏子だくさん」は、農家で生活が苦しいため、
労働力としての子どもをもうけた名残かもしれない。
今の時代、子どもを多く持てるかどうかは、
収入と明らかな相関関係がある。
だから、結婚出産を増やすには収入を増やす施策を
実行するのが一番、効果があるに違いない。