家を自分で建てる人

2年かけて家を自分で建てる人を何かで見た。

地方の山間の場所だったし、もちろん、素人仕事の家だから、

立派な邸宅というわけではないが、十分住める。

材料費だけなら200万円ぐらいで済むのではないか。

2年の間はこれに加えて生活費がかかる。

ひとり身であれば、年間200万円あれば暮らせるだろう。

2年間で400万円。材料費と合わせて600万円。

これに土地代がかかる。

どう見積もっても1000万円ぐらいでいけるだろう。

家を建てたあとは、住宅ローンも賃料もいっさいなく生活できる。

だいたい手取りの2~3割を住居費に充てるとすると、

これがなくなると一気に生活はラクになるだろう。

なかなか賢いなと思う。

住居費に占める割合は日本では相当大きい。

それは日本人が新築信仰が根強く、

何代にも渡って住むという文化ではないから、

誰もが必ず大きな住居費を負担している。

これが影響して、結婚出産をためらわせている面も大きかろう。

もしこれが何代でも住めるような家で、

住居費がゼロとは言わないまでも版版にでもなったら、

多くの人がハッピーになるはずなのだが。