「自分を変える」
とても魅力的な響きだ。
本ではこれを目的とした自己啓発本は数多い。
若いころはこれを旨として、さまざまな自己変革を試み、
チャレンジすることで自分を鍛えていくことは必要だろう。
けれど、中年以降になったら自分を変えることよりも
がんばってきた自分を認めて、癒す方向にもっていったほうが
状況はよくなりそうな気がする。
敏感だった人も年を取っていろんなことが鈍ってきたら
あまり気にならなくなることも多い。
自分で変えようと努力しても好転しなかったら、
いったん変えることを諦めて長所を伸ばすように
していったほうがいいかもしれない。
「自分を変える」は魅力的だが、ともすると刃を自分に向けてしまう
両刃の剣であることをわかっておくといいかもしれない。