独裁者であろうが、専制主義であろうが、
国民が幸せであればいい。
国は国民の幸せのためにあるのであって、
国民は国の繁栄のために生きているのではない。
これは歴史からの教訓だ。
国を繁栄させようとした結果、個人の存在は軽くなった。
その反省の結果、個人の自由や人権が重んじられるようになり、
それを犯す戦争はしないでおこうねと世界的同意が得られたはずだった。
だから、独裁者が専制主義で君臨する国であっても構わないわけで、
自分たちと国家体制が違うからといって弾圧すべきものではない。
個人も国も価値観はそれぞれで、それは尊重されるべき。
だけど、武力に訴えなければならなくなった時点で
その国家体制は間違ったものであり、失敗であるとはっきり言える。
なぜなら武力によって個人の幸福は喪失するからだ。
戦争をしないでよいシステムこそが成功なのだ。
西側諸国とは相容れないロシアの体制や価値観があることもわかるが、
戦争をしなければ解決できないようなシステムは失敗作だ。