けっこうな価値

ごくたまにこういう著者や編集者に遭遇する。

純文学だったり、高尚な小説だったり、

または何か小難しそうな論評だったり、

そういうものを一段高いものとみなし、

それ以外のものを一段低いものに見ている人。

だいたいズバリ言わなくても、そういう風に思っているんだな

ということが、言葉の端々に見て取れる。

こういうのはまったく違う分野の仕事をしている人に

言ったほうがいいと思うな。

だって、彼らがいう、取るに足りないものを

つくっている人がどこかで聞いているかもしれないんだから。

そういう作品だったとしてもたくさんの人に読まれることがある。

読んだ人が何かを感じて、行動に移すかもしれない。

それはけっこうな価値じゃないかと思う。