だまされる人は悪いか その2

「だまされる人も悪い」と言わなければいけないんだけど、

マスコミはそういうことは言えない。

「だまされる人」も彼らのお客さんだからだ。

お客さんの批判はできないようになっているのがマスコミ。

だから、日本では「国民に責任がある」「市民が悪い」とは

言えないのである。

こうなると、国民や市民は、国や行政や企業が悪いと思い、

自分の身を振り返ることをしなくなる。

大事なことは、国や行政や企業の中の頭のいい人が決めて

いるのだから、自分たちは関係なく、文句だけを言える存在だと

勘違いしているのだ。

手短にいえば、日本人は市民意識が低いということ。

支配される存在であることは昔から変わらない。

だからいつまでたっても「儲かる詐欺」でだまされる人の

被害者意識が抜けきらないということになるのだろう。

だますほうが悪いと思っていると、だまされてしまう。

だまされる自分が悪いと思えると、だまされないようになる。

そういうことなんじゃないか。