だまされる人は悪いか? その1 

いまだに投資詐欺が絶えないね。

何十億円とか何百億円を集めて、お金を返せませんとかね。

個人で数千万円を出してしまって返ってこないとか。

80代で数千万円を出してしまった人もいたな。

いくつになってもお金ってほしいものなんだね。

これは人に話すと、あまり理解を得られないのだけど、

「絶対もうかる」形式の詐欺の場合、

だます人よりだまされる人のほうが悪いという

社会常識にならないとダメだと私は思う。

確かに違法性という意味では、

だます人のほうが悪いに決まっている。

しかし、だまされる人がいつまでも被害者の意識でいれば、

いつまでたってもだまされる人は減らない。

「これを買わないとあなたの将来が不幸なものになる」とか、

「あなたの家族に災いが起こる」という具合に、

不安を植え付けられる詐欺と、「絶対もうかる」式の詐欺は、

根本的に違うと思っている。

「絶対もうかる」式の詐欺に引っかかる人は、

自分の欲からだまされたわけだ。

それに、「絶対もうかる」話などは世の中にないということを

わかっていて、だまされている。

こういう詐欺にだまされた人は、自分が悪くないと思っていて、

詐欺師が悪いと思っているからまただまされる。

詐欺の被害者の会で、また儲かる話でだまされる人がいるという

のだから、だまされ体質の人がいる。

こういう人は自分の体質に気付かないんだね。