「消費者」や「市民」

「消費者が悪い」「市民に問題がある」
こういう理論は、メディアではほとんど出てこない。
このことの弊害ってあるよなあと思う。
「お客様は神様です」ってこともあるし、
「われわれ国民」と言った瞬間に、政治家や行政に何を言っても
いいような雰囲気があるもんね。
「消費者が悪い」「市民に問題がある」というと、
メディアは総スカンを食らう。
テレビや新聞、雑誌、インターネットの記事にしても
「消費者」や「市民」に見てもらい、読んでもらわないと
いけませんからね。
「消費者」や「市民」に問題がある場合でも、
政治家が悪い、行政が悪い、企業が悪いという話になるから、
「消費者」や「市民」はますます増長する。
行政や企業で働いている人は、「公」の立場で受けた批判のストレスを
「消費者」や「市民」の立場で晴らそうとする。
こうなるとやっかいだね。
メディアは「消費者」や「市民」をバカにしてるんだよね。
(私も「消費者」や「市民」であり、メディアの人間です)
私のような「消費者」や「市民」にも問題があることは多い。
私は自分に言い聞かせる意味も含めて、「消費者」や「市民」に対して
厳しいものの見方をしていこうと思う。