山をお金にする取り組み

自宅に帰省していたら、いいテレビ番組を見た。
それは岡山の真庭市にある銘健工業という企業の挑戦を
ドキュメンタリーにしていました。
この銘健工業という企業はその世界ではとても有名です。
その世界というのは、建材メーカーとしてという意味でもある
のですが、近年は里山資本主義を体現する企業としてもです。
ここの社長さんはたくさん取材を受けているのですが、
今回はCLTという集成材の話と、発電の話がメインでした。
建材を生産する過程で出た木くずを燃やして発電するという
システムを導入したことで注目されてはいたのだが、
最近は市民から有機物を運んでもらってお金を払っているという。
少しの山を持っている人とか、剪定で大量に木や枝が出る個人が
トラックに積んでその発電所に持ち込む。
すると、その量に応じてお金が支払われるというわけだ。
トラックのガソリン代を差し引いてもいい小遣いになる。
リタイヤした人にとっては、いいアルバイトになると思う。
銘健工業は日本の国土の3分の2を占める山林をいかにお金に
変えていくかということを考えている先進企業だ。
山がお金になれば、山は山として持続可能なものになる。
それが国土を保全することにもつながり、ひいては川や海の
状態を改善することにもつながる。
銘健工業のような企業がたくさん生まれ、
日本の山がどんどん元気になっていくと、
山村にも雇用が生まれ、地方が元気になっていくと思う。