発酵と腐敗の違い

私は自宅の庭の一角で堆肥をつくっている。
家庭菜園で出た野菜くずや落ち葉と一緒に
精米したときに出た米ぬかを混ぜて分解させる。
役所なんかでは分解材を売っているが、
なんのことはない、米ぬかで代用できる。
米ぬかは精米所では米ぬかを持って帰らない人もいるから、
無料でもらっていっていい。
うちは玄米を精米しているから、米ぬかも出る。
これを土とまぜて腐葉土をつくるわけだ。
米ぬかを混ぜると、土は熱を持つ。
微生物のおかげで、手で触るとはっきりわかるほど熱を持つ。
家庭菜園でトマトが終わったときなんかは茎を乾燥させて
小さく切って腐葉土に混ぜれば分解される。
そのため、家庭菜園では燃えるごみは
ほとんど皆無といっていい。
調理で出た野菜くずや果物の皮なども土に混ぜておくと
きれいに分解されるので、見ていておもしろい。
おかげでうちはほとんど燃えるゴミがでない。
この分解の過程は、腐敗なのだけど、
納豆やチーズ、味噌や醤油と同じ菌の力を借りている。
人間にとって有用なものは発酵で、
有害なものは腐敗なのだ。
腐葉土をつくる過程で一瞬いやなにおいはするが、
それもすぐになくる。
いやはや微生物の仕事ってすごいですね。