どっちが子供のためになるか

次女は食に対して貪欲で、欲張る癖がある。
多めに手を抱いて、「お腹いっぱいで食べれない」
ということがよくある。
今回は、フルグラ(フルーツグラノーラ)が食べきれない
といってぐずりだした。
それが朝だったので、「自分で入れたのだから、食べなきゃダメ」
と言い聞かせ、それでも食べなかったので、
「じゃあ、昼に食べなさい」といって冷蔵庫に入れておいた。
しかし、4時間たつと、牛乳を吸ってべちょべちょになる。
それを次女は口元まで運ぶのだが、どうしても食べることが
できずに半泣きになった。
ほんの3口ぐらいなのだが、それがどうしてもイヤらしい。
ここで、無理に食べさせることは諦めたが、
悩んだのはこのあとだ。
自分で食べるべきか、捨てさせるべきか――。
どっちが、「残して申し訳なかった」と次女が思うことができるか。
そう思わなければ、「いつでも残してOK」と錯覚する。
悩んだ末、次女に捨てさせることにした。
庭に有機物をたい肥に変えるスペースを設けてあり、
そこに植物系の生ごみは捨てている。
米ぬかと混ぜ込むことによって分解し、
家庭菜園の肥料にするためだ。
次女はしぶしぶ庭に牛乳を吸ってぶよぶよになった
フルグラを捨てに行った。
これで少しは罪悪感を感じてくれればいいのだが。