危ない「カロリーオフ」

ある週刊誌の企画で、とんでも給食というのをやっていた。
たとえば、パンに麺類とか、揚げ物と揚げ物とか、
要するに非常にバランスの悪い給食の例を取り上げていたのだ。
その写真のコメントに「炭水化物と脂肪という不健康タッグ」
などと書いてある。
ちょっと待ってほしい。
炭水化物、たんぱく質、脂肪が三大栄養素だというのは
世の常識ではなかったのか。
この特集が掲載されたのはいわゆる「おじさん週刊誌」だ。
確かにおじさんにとっては健康診断の数値を上げる
恐怖の食事かもしれないが、子どもにとってはどうなのか。
お父さんと子どもは事情が違う。
もう縦に伸びる必要も、可能性もなくなったおじさんたる
お父さんは、ついつい食べ過ぎてしまう炭水化物や脂肪は
取り過ぎないほうがいい。
活動量よりも多いカロリーを摂取するから、横に「成長」する。
しかし、育ち盛りの子どもは違う。
炭水化物も脂肪もたんぱく質も十分な量が必要なのだ。
いまいろいろな食品にカロリーオフが出ているから、
子どもに与えるときは注意が必要だと思う。
お父さんの基準に合わせると子どもの栄養が不足する。
大人の論理を子どもにも適用しないように気をつけたいものだ。