「炎のランナー」

「あー、この曲ってこの映画のだったの?」
と誰もが思うであろう。
第8回オリンピックでイギリスにメダルをもたらした
ケンブリッジの大学生エイブラハムズと、
スコットランドの宣教師リデルを中心に描く。
陸上競技選手の話で、短距離走なんだよね。
今年はオリンピックイヤーということで、古の名作を見てみた。
エイブラハムズは、大学のおえらいさんにプロのコーチを
雇うのは品位がないとかいわれる。
一方のリデルは、予選が安息日である日曜日に設定され、
走るのを拒否するが、これもおえらいに説得される。
彼らはそれでも絶対に自分の信念を変えない。
これは、おえらいさんの視点で描いたら、
それはそれで正統性のある理由で物申していると思うのだけど、
そんな映画つまらんので、これでよかったのだ。
自分の信念を貫き通すって、大変なことだ。
時には金や名誉をちらつかされてぐらっとくることもあろうし、
時には変人扱いされることもあろう。
それでも自分を曲げない。誰にでもできることではない。
アスリートにはある種の頑固さ必要なのだろう。
悪くない映画でした。