たまにはウソを信じてやる

子どもは長じるに従って、さまざまなウソをつく。
たわいもないウソが多い。
面倒なことをやらなかったくせに、
やったと言い張るようなことだ。
たとえば、食前に手を洗ってきなさいといっても、
途中で引き返したのに、「洗ってきた」というようなことだ。
でも、明らかにウソと分かるときでも、たまには子どものいう
ことを信じてやるという態度も必要だと思っている。
「そっか、手を洗ったんだな。わかった。
でもな、よーく手を洗わないといけないんだぞ」
といって、相手を認めた上でやるべきことの重要性を
説いてやるのだ。
相手はまず自分が肯定されているから、耳を傾ける
余地ができるのだと思う。
長女が約束を守れなかったときもそうだ。
「約束したときはできると思ったんだよな?
うん、お父さんもそういうときあるよ」
と共感してやる。
たまにはそういう態度も必要だと思うのだ。
それに、妻と二人で叱ると、子どもは逃げ場がなくなる。
父親は少し甘いくらいでちょうどいいのだ。