「人員削減」に思う

人員削減の動きが止まらない。
車業界に、電機関係も1万人レベルの削減を発表している。
「この機会に稼いでくれない人はやめてもらう」という理由だけなら
その人員削減は違うんじゃないかと思う。
「2:6:2」理論というのがある。
2割は仕事のできる社員、2割は仕事をしない社員、6割は普通の社員。
で、仕事をしない2割の人をやめさせても、今度は残った社員のうち
2割は仕事をしない社員になっていくのだそうだ。
働きアリがそういう行動をするらしい。
これは有名な話だから知っている人もあろう。
「稼いでくれない人」をやめさせても問題は解決しない。
会社には怠惰な人も必要。
その人たちのおかげで「優秀な社員」が生まれるからだ。
もしかしたら、会社だけでなく、社会もそうかもしれない。
会社も社会も、なんだかそういう包容力みたいなものが
欠けていっている気がしてならない。