興味のないことも入ってくる仕掛けをつくろう

インターネットの情報取得は基本的に「プル型」である。
情報を得たい人が自ら検索によってひっぱってくる。
だから、「株 儲かる」と検索すると、株で儲けられる話ばかり
出て来る。逆に「株 暴落」と検索すると、株が下がって
損をした話ばかり出て来る。
そのため、株に興味があってはじめてみたいと思った人が
「株 儲かる」で検索すると、儲かる話ばかり読んで
「株って儲かるんだ」という考えになる。
この逆をやると、「株は儲からないものだ」という考えになる。
どんなことでもプラスとマイナスの両面があるのだが、
プル型の情報取得では「自分が得たい情報だけが入ってくる」ようになる。
このことを自覚していればいいのだが、自覚しないでいると、
簡単に自分を見失ってしまう。
そういうときは、プル型ではなく、自分の興味のない情報も入ってくる
ソースを一定程度の割合で持っていることが大切だ。
たとえば、テレビであり、総合雑誌であり、友だちである。
テレビはつけっぱなしにしていると、自分の興味のない話題も目や耳に
入ってくる。友だちも、思いもかけない話題を話してくれる。
自分の興味のない対象に関心を示すことは無駄であると考える人が
多くなっているように感じる。
そうなると人間がどんどん狭くなって、簡単に人に騙されたり、
逆に人を信じられなくなってしまったりすると思う。
プラスとマイナスがあるとき、どっちを信用するか自分次第で
その判断をつけるべきなのだが、そのためには雑多な情報に
日々さらされながら鍛えておくしかない。