いまの時代はローテク、アナログが強い

AKB48というアキバ系アイドルがいるのをご存知だろうか。
その中のメンバーのひとりの写真集が異例の売れ行きなのだという。
で、その理由を分析した記事によると、
生写真をつけたのがよかったんじゃないかって。
今の時代、写真集を出してもすぐにネットで流れるので、
10枚の生写真のうち2枚しかついていないらしく、
全部揃えるには最低でも5冊買わないといけないんだとか。
マニアの収集癖を刺激するうまいやり方です。
やっぱ生写真がほしいもんなんだな――そう思っていたところ、
仕事である企業の話を聴く機会があった。
その会社は企業の事務処理を請け負う会社らしい。
昔はシステムを開発していたが、今は事務作業をするスタッフを派遣し、
スタッフの人事管理というソフト面で売り上げを伸ばしている。
「昔はハイテク、今はローテクですよ」と笑う。
写真集の話とつながる話ではないか。
どっちもデジタル、ハイテクの時代だから成立する話だ。
デジタルとハイテクが進んでも、どうやってもデジタルに落とせない、
あるいは機械ではできないことがある。
そこにビジネスチャンスがある。
みんながデジタルとハイテクに行くほど、ぽっかりあいたスペースは
大きくなるのに、誰もできる人がいない。
こうなると、ビジネスとして独占できる要素が揃う。
ニッチといえばニッチかもしれないが、可能性という意味ではおもしろい。
まだまだアイデアを働かせる余地はある、ということだ。