ササミってどこ?

ササミって鶏のどの部分かわかりますか?
と聞かれて、すぐに答えられる人はそう多くないのではないか。
ええ、私もわかりませんでしたよ。
知っている人によると、人間で言うわき腹の部分らしいです。
いま、食育という言葉があって、食にまつわるいろんなことを
勉強しましょうねっていう活動みたいなのがある。
ササミが鶏のどこの部分かを知るのも、ある種、食育と言える。
最近の子どもは、お魚はスーパーで売られているような
「さく」で海を泳いでいると思っているらしいことを伝え聞く。
けれど、ササミが鶏のどこの部分かを知らないぼくも
同じレベルだなって思う。
焼肉食べに行って、タン以外の肉が、牛のどの部位に当たるかを
意識して食べている人はいまい。
だから、ミノやハツがどの部分かも知らない。
そういうことでいいのだろうか、と思う。
中国・大連のことを紹介しているサイトを見ていると、
市場では豚の足はもちろんのこと、頭や耳とかもそのままの形で
店の軒先にぶら下げてある。
日本人が見たら、すげーって思うけど、あっちの人はそれが当然。
店の軒先にぶら下げることの良し悪しは別にして、ともかく、
動物のどこの部分を、ぼくらは日々食しているのかは
知っておく必要がある。
それが、命を供してくれた動物に対しての、最低限の責任である
ような気がする。