インド人と激辛カレー

これは聞いた話なのだが、
インド人は日本の市販の辛口カレーが辛くて食べられないという。
ところが、その同一人物は、日本のインド料理の激辛カレーは
平気で食べるというのだ。
なぜだ?
日本人とインド人の味覚が違うのか。
それとも辛さのツボが違うのか。
日本人もインド人も舌は一つだけであり、
見たところ、違いはなさそうだ。
日本で市販されている辛口カレーと
日本にあるインド料理の激辛カレーの成分を
見比べてみれば、その原因がわかるかもしれない。
このことは生理学上、または文化人類学上、
または心理学上、非常に大きな示唆を含んでいる。
もしかしたら、人類の進化の過程を
つぶさに発見できるかもしれない。
この辛さと表現している味覚の違いは
カレーの成分によるものなのか、
育ってきた環境によるものなのか、
はたまた、ただの心理的なものなのか。
自分と他人とは違うという、当たり前なだけに
ふだん忘れがちなことを思い出させてくれる話ではある。