豊かさとは緑の多さ 

かつてはその地域に生きられる人口は、

森林の面積に比例すると考えられていた。

なぜなら人類が火を使うようになってから、

薪炭を得られて煮炊きすることができるようになって

寿命も長くなり、繁栄するようになったからだ。

だから森林の少ない極寒の地域や砂漠には

面積の割に人が少ない。

逆に面積の割に人口が多いところは、広大な面積がなくても

森林面積が比較的大きいのだ。

日本がフランスやスペインより面積は小さいのに

倍ぐらいの人数が住んでいるのは、日本がいかに森林が

多いかということの証左なのだ。

いま間伐材で加工品をつくり、そのときにでたおがくずを

燃やして電気を発電する取り組みが全国で始まっている。

豊かさとは緑の多さとほぼ同義であるという時代に

再びなりつつある。