伝説の勇者

ネット社会はどこにも逃げ場所がない。
以前、実名でHPをつくって、日々心にうつりゆく
よしなしごとを書き綴っていたら、仕事関係の
人がぼくの名前をネットで検索して、HPを見つけ、
感想を言ってくれるようになった。
それはそれで嬉しいのだけど、
微妙な問題もやっぱり出てくる。
で、紆余曲折、すったもんだ、なにやかにやの末、
そのHPは閉鎖した。
人の名前を検索する人がいるんですね。
こりゃ、まずいなと思って、それからは
ネットに実名では書かないことにしている。
「そそくさ」というのは、大昔、テレビゲームの
「勇者」の名前につけたのが始まりだった。
四文字でなんかいい名前はないか。
音の響きだけで、おもしろがってつけた。
伝説の勇者「そそくさ」
なんとなく、親近感が湧くではないか。
以来、なにかにつけ「そそくさ」を使っている。
「そそくさと立ち去る」のように、あわただしい
さまを表現した言葉だが、誰もが忙しい現代社
であるのに、今では忘れ去られている言葉だ。
そそくさという音はおもしろいが、語感からは
冷たい印象を受ける。
そんなところも今の自分を表しているようで、
ちょっと自嘲してしまう。
フッ。