岡山弁の「いぬ」と「かれえ」

「いんどかれー」
確かに言われてみれば、不思議な響きだ。
ケンミンショーという番組で、岡山方言について
ちょっとした特集があった。
「いんどかれー」とは、もちろん「インドカレー」のことではない。
「帰りなさい」を意味する言い方だ。
「いぬ」=「帰る」と言葉に、「〜しなさい」という意味の「かれえ」が
ついたために「帰りなさい」という意味の「いんどかれー」となった。
この「いぬ」は、「いぬる」ともいう。
「帰っている」は、「いんどる」という。
「はー、あいつ、いんだん?」は、「もう、あいつ、帰ったの?」を
意味する。
「いんどかれー」というのは、でもちょっと優しい言い方なのだ。
「帰っておきなさい」ぐらいの意味。
「風邪ひいとるんじゃったら、いんどかれー」というふうに使う。
強い言い方としては「いんどれ」がある。
これはもう「帰れ」「帰っておけ」
こういうのを言い出すときりがないので、またの機会に
岡山弁講座はするとしよう。