ある女性芸人が、テレビのコンプライアンスを考える
討論番組に出てこんなことを言っていた。
「私がこの見た目(少しふくよかな)を使った自虐のギャグを
言ったら、SNSで『あなたと同じ見た目の私はどうしたら
いいんですか?』とちょっと怒っていて。
自虐もダメなのって。それは自分でどうにかしてくれよって(笑)」
テレビのコンプライアンスというのは、法に触れること以外は
自主規制なんですよね。
(まあ、その自主規制も「視聴者からのクレームで手間をとられ
たくないという意識からのものなんでしょうけど)
誰が何について笑いにしているかで、差別的なものと
そうでないものが分かれてくる。
「こういうつもりでやったんだろ。それは差別だ」
と言われて、その通りなら謝るしかないが、
そうでないなら「こういうつもりでした。だから差別には当たらない
と思います」と毅然と意見を述べたほうがいい。
自虐は自虐であって、自分と同じような境遇の人を
嘲り笑っているのではないことを説明すればいいのだと思う。