体験格差がなぜ問題かというと、体験の量によって
学力差が生じるといわれているからなのです。
学力は芸術とかと違って、感性というよりロジックの世界です。
こうだからこれが正しい、合っている、という世界です。
これができるようになるためには、得た情報の関係性を理解し、
それを構造化させることが必要になる。
実体験では常にその場を理解しようとするので、
常に構造化のトレーニングをしていることになる。
情報が映像化できるので構造化が容易になるのだ。
また、実体験を伴うほうが理解と記憶の定着率が高いという
実験結果も出ている。
確か地図記号だったと思うが、実際に歩いて畑や交番の
場所まで行って、地図記号を覚えた場合と、
机の上で勉強しただけの場合とでは、
明らかに前者のほうが定着率はよいことがわかった。
これからAIが活躍するようになっても学力が必要であることは
疑いようがないこと。
そうであるなら、そうであればこそ、もっと子どもに
さまざまな体験をさせる機会をつくるべきだろう。